札幌市中央区 父と法要と

北海道全域に大雪の注意報がでている本日です。

去年のトラウマがあり、どうしても雪が降るのが恐怖になってしまいました。子供の頃には雪は大好きでしたし、待ち遠しかったものです。
冬にはスキーができてスノボができてという毎日でした。
話は変わりますが、父が亡くなった時に戸籍をとるわけです。死亡診断書も必要で、それを役所に提出して戸籍に死亡と書かれるわけです。
これで父の戸籍は完了です。
出生から死亡まで。
どこで生まれてどこに転居して、どこで亡くなったのか。
それがわかるわけです。

父の葬儀は僕の付き合いもあり、少し大きめにやりました。
父の生前の付き合いのある人が沢山いらしてくれました。
出生は岩内になっていました。

僕も知らなかったことです。
岩内の話は聞いたことがなかった。そのころの事を知る人ももう誰もいないはずです。
孤児だった父は、釧路で里子に出されたとばかり思っていましたが、里子に出されたのは実は岩内でした。
岩内で漁師だった祖父母は、父と引き取った後に、釧路に転居しています。

で、釧路で祖父母はそれまでずっとできなかった赤ちゃんができます。
なんと皮肉な事なのでしょうか。

子供がいなくて仕方なく、引き取った子供をもらった途端に赤ちゃんができるなんて神様は意地悪をしたものです。
父は当時は小学生高学年でしたので、中卒で働こうと思ったようです。

父から断片的に聞いていた話をつなぎ合わせながら、葬儀で父の一生を皆さんにお話しさせてもらいました。
僕は父の一生を調べているうちに父がかわいそうで、父が亡くなった後の親孝行をしようと思い、毎週お寺に早朝にいく事を決めました。

日曜の朝の夏は8時、冬は8時半。

なにか予定がありいけなかったときを除き、日曜の朝に早起きして真言宗新栄寺の護摩法要に行っています。

いろいろなお寺を調べました。
どこもなかなかしっくりくるところはなく、来るものを拒むことなく、しかも追う事もない宗派の考え方が気に入り、いつもいかせていただいています。

決まって祈ることは父の事が一番ですが、時には母のこと、仕事の事、体の事。いろいろです。

父に届いているのかどうかはまったくわかりません。
でも、やらないで後悔するより、やって後悔する方がと思いお寺に行かせてもらっているんです。