シャックリ

シャックリは横隔膜痙攣ともいい、横隔膜の不随意の間欠性収縮運動による症状である。正常人でもシャックリの起きることがあるがそれは生理的な現象と言える。しかしシャックリが持続性でしかも、食事と無関係に起きるとしたらそれは病理的な現象と言える。

シャックリの原因は反射性 中枢性 代謝障害性 精神性の4つに分けられるが他の病気に伴うことも多い。

鍼灸は主に難治の病理的シャックリの治療に使われる。現代で鍼灸を使ったシャックリの治療が最初に報告されたのは1957年だった。シャックリは伝統的な鍼灸の適応疾患のひとつなので、それから40年でいろいろな本病のデータが集まってきた。しかし鍼灸が本病の治療にたいして進歩するのは、80年代後半からである。

処方穴では弁証処方を含め、経験穴の応用なども多量に観察され多くの有効穴が選び出された。穴位刺激方法でも体鍼 鍼灸 指鍼 耳鍼 眼鍼などがあり、いずれも満足できる効果がある。

本疾患に体する鍼灸のメカニズムを研究した文献はない。

治療——————–
●電気針
主穴:中魁
中魁穴の位置:中指背側で近位指節関節横紋の中央

治療方法——————–
中魁1穴をとり、刺鍼してもお灸してもいい。刺鍼方法:患者を仰向けに寝かせてズボンを緩めて、指を消毒した後に、毫鍼で左右同時に直刺し0、2ミリくらい刺入した後に強刺激する。

刺入ときは患者に深呼吸させ、運鍼のときはできるだけ息を止めさせる。続けて3~5回止めさせれば良い。シャックリが止まったら、そのまま置鍼して20分置く。5分毎に運鍼をする。あるいはパルスをかける。灸は、麦粒大で5~7壮する。
治療効果——————–
:著効 以上の方法で55例を治療した。
50例は刺鍼治療で治癒49例 無効1例 で有効率は98%だった
5例は灸治療で、1例は再発したが、4例は有効だった。

●電気鍼——————–
主穴:鳩尾 天てい 檀中
配穴:天突 列決 足三里 内関

治療方法——————–
主穴から1穴、配穴から1~2穴選び、組み合わせる鳩尾は長鍼で切皮して鍼を寝かせて建里か下かんに透刺した後に30分程度置鍼する。
もし効果が薄ければ、2寸の鍼で天突に軽く切皮して胸骨に沿わせて1~1、5寸刺入する。その後、鳩尾と天突と通電1分間。

治療効果——————–
:著効 129例を治療して有効率は88%

●体鍼と耳鍼——————–
主穴:膈愈 耳穴の耳中穴

治療方法——————–
患者を側臥位にして膈愈穴は両側ともとる。術者は4本の毫鍼を使い、膈愈穴に当てて捻転する。同時に耳中穴に刺し腫れぼったい感じがあるとよい。いずれも20分置鍼して毎日1回治療する。
治療効果:著効 8例を治療し1~2回で全員が治癒した。

●体鍼——————–
主穴:陥谷

治療方法——————–
患者を仰臥位か、座位にして両側ともとる。2寸の毫鍼を使い足心方向に1、5寸刺入し大きく5分捻転して、同時に患者には深く呼吸を吸わせ息を止めさせる。
息を止める時間は長いほうがいい。ゆっくりと息を吐き出して30分置鍼する。
置鍼中はこうした息をはいたり吸ったりを繰り返す。
5分毎に運鍼する。毎日1回治療して、10回を1クールとする

治療効果——————–
:著効 200例を治療して1クールで196例が治癒
著効4例で有効率100%だった。

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