肩関節周囲炎(肩こり)

肩関節周囲炎は肩関節包および肩関節周囲にある軟部組織の退行性、炎症性の病変である。その症状は45歳以上の中高年に多く初期には痛みが主で昼間は痛みが軽くて夜間にひどくなるのが一般的である。

末期は機能障害が主となり、外転や外旋 伸展などの動きがもっともはっきり制限される。

中医学では、本疾患を肩疑風とか漏肩風とか言い、ひ病という病いに分類される。多くは高齢やある程度の年齢になり、身体が虚しその虚に乗じて風寒湿邪が侵入して経脈をつまらせてあるいは打撲損傷などでお血が局部に滞り、気血が流れなくなって経筋の作用が失われたために発病したとされる。

肩痛に対する鍼灸治療は鍼灸甲乙経 備急千金要法 鍼灸資生経 鍼灸大成などの書に記載されているが現代で明確に肩関節周囲炎が鍼灸治療をあげたのが1954年だった。60年代になり報告がかなり多くなっていったがそれは伝統鍼灸の刺針法が主になっていた

この20年間で刺血 刺針 施灸 抜カン 穴位レーザー照射 熱鍼 穴位マイクロウェーブ法 電気針 穴位注射などさまざまな穴位刺激法が用いられ、治療効果を向上させた。

治療——————–
体針
主穴:肩隅から極泉への透刺 天宗から乗風への透刺 肩貞 条口から承山への透刺
配穴:曲池 尺沢 肩陵 肩井 合谷 陽陵泉 肩陵の位置:陰陵泉から下に0.8寸ー0.9寸

治療方法——————–
主穴を主として考慮して配穴を加える 患者は腕を垂らして肘を曲げる姿勢になる。そうして28号3-4寸の針を使い、深刺して透刺して局部に強い酸麻張感を発生させる。条口から承山 肩陵穴 陽陵泉などはすべて患部とは逆の反対側を使う最初は、下肢から初めて、得気があれば患者に肩を内側や外側に動かしてもらい肩部に針をする。

毎日か隔日に治療し10回を1クールとして治療クールの間は5日間空けるのを基本とする。

治療効果——————–
448例を治療して治癒226例 著効100例 有効111例 無効11例で、有効率は97.5%だった。

抜カン 主穴:阿是穴 (患部の圧痛点)

治療方法——————–
まず患部の肩の圧痛点を探し、もっとも痛む部分へ三稜針0.1寸程度速刺速抜し圧痛点とその上下左右の五カ所に点刺する。圧痛点が散らばっていればそこを同じようにする。

その部位に抜カンをつけて、刺絡をする。だいたい10分ー15分抜カンを取り去ったら、消毒綿花で消毒する。1-3ミリ程度の出血がある。2-3日毎に治療し、3回を1クールとして繰り返す。
治療効果 228例を治療し治癒120例 著効54例 有効39例 無効15例で有効率は93.5%だった。

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