心筋梗塞の胸痛38例の臨床報告

山東省の陳洪利は、急性の心筋梗塞による胸痛が内関穴への刺鍼で寛解すると報告した(中国鍼灸、05年3期)。

対象は、心筋梗塞と診断された男25例・女13例、44~80歳、罹患期間1時間~3日で、胸痛の重症者22例・比較的軽症者16例。

方法——————–
胸痛発作時にすぐ刺鍼、あるいは西洋医薬の救急治療を同時進行する。内関穴へ12~40ミリ直刺し、速く刺しゆっくり引き上げる手法と快速捻転(1分間120回)を痛みが消失するまで行い、置鍼20分間。

治療効果——————–
著効(疼痛消失、胸苦しさ軽減、発汗止まる)31例、有効(疼痛と胸苦しさは著明に軽減、まだ不快感あり)7例。

なお、胸痛の再発時にも有効だったという。