痙性斜頸

痙性斜頸は頸部筋肉の捻転や間代性の傾斜を特徴とする錐体外路系の器質的疾患である発病が緩慢で頭部が不随意に片側を向き、頸部がもう一方に屈曲する。感情刺激により悪化し、睡眠中にはまったくその症状がない。

本疾患は成人に多く、現在でも原因ははっきりとわかっていない。

現代医学でも治療法はなく、薬物療法や手術なども効果があまりない。古書には本病に類似した病証の記載がない。現代鍼灸による痙性斜頸の治療始まりは20世紀の1970年代に刺鍼と梅花鍼の叩刺を併用し2例を治癒させた報告がある。

しかし80年代にはいってからは複数例が報告されるようになり、穴位刺激方法も刺鍼、電気鍼、及び共鳴電気刺激 低周波電流穴位刺激などが用いられるようになった。

この疾患はまだ症例が少いために更なるマニュアル形成の部分であっても探求が必要と思われる。

治療——————–
●電気鍼
主穴:天容 容後 天窓 ひ儒
配穴:陽白 合谷
容後穴の位置 下顎角の後方で耳垂後ろの凹みの下1、5寸

治療方法——————-
筋肉痙攣がきわだってる同側の頸部の主穴の1つ、両側のひ儒、そうして同側の配穴1つを選ぶ。頸部の主穴と配穴は刺鍼して得気があれば少し捻転したあとに、パルスにつなぐ。
そのうち頸部の穴位は陰極 配穴は陽極に接続する。
天容穴:0、5寸直刺 通電時に頭を鍼の側に向けて回す動きと同時に同側の肩をすくめる動作をする。

容後穴:0、5寸直刺か上に向けて斜刺。通電時に上を向いたり肩をすぼめたりする。
ひ儒穴:内下方に向けて1寸くらい斜刺 だるくはれぼったり感じがあったら捻転などで1分間運鍼する。その後留鍼 通電はしない

通電または留鍼する時間は20分程度で毎日か、隔日に一回治療し、
15回を1クールとする。それでも治癒しない場合は、3日空けてさらに1クールする。

治療効果——————–
8例を治療し、全員が完治 そのうち4例は7~9年後の調査でも再発はしていない。
注意事項
本法の効果を得るポイントは刺鍼部位の正確さである。パルスをして前述した動きがでなければ刺鍼の深さや方向を再調製する。

●穴位電気刺激
主穴:風池 肩井 扶突
配穴:百会 合谷

治療方法——————–
主穴は痙性斜頸の症状によって選択する。水平回旋型では、3穴すべて使う後屈型では、扶突 前屈型では風池と肩井を使う。まずは低周波電流をパルス治療機器で流す。
パルス密度は不規則なスパイク波を使う。

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