胆石症

胆石症は、胆管のどこかに結石ができる病気である。症状は胆石の動態、部位および併発症によって決まるが胆道疝痛発作と(痛みが激しく汗が出て、顔面蒼白となる)悪心嘔吐 そうして黄疸と発熱が主な症状である。

一般的には疝痛は時間は短いが、数時間に及ぶ場合もある。

胆石の治療は以前は手術に頼っていたが中医学では、1950年代から中医による胆石法が開発され1959年に最初の臨床症例が発表された。

この20年で鍼灸を含む一連の非手術療法が模索され中国全土に広がっている。70年代後期にある施設が鍼灸を主要な治療法として、硫酸マグネシウムを併用して結石を治療したところ満足の行く結果を出している。

その後耳鍼 電気鍼 レーザー鍼などの穴位刺激法が盛んになった。特に南京での耳穴圧法が効果があり、症状を改善するだけじゃなく、一定の排石効果もあり、方法も安価で簡便なために多く使われている。

患者889例を調べたところ鍼灸の有効率は69%~96、6%で排石率は46、23%~82、1%だった。

本病に対する鍼灸治療のメカニズムは鍼灸は胆汁の流量を増加させ胆嚢の容積を小さくし、胆嚢の蠕動運動を盛んにして滞った胆汁を排出させて括約筋に緊張と弛緩を繰り返させて、石の排出を促す。

鍼灸治療の適応患者
1:総胆管の結石が直径1センチ以下もしくは前後で胆管自体に器質的な問題(狭窄など)がないもの。
2:肝臓内の細胆管に結石が多発してるもの
3:直径が1センチ以内で胆嚢の排出能力が高いと思われるもの

治療——————–
電気鍼
主穴:日月 期門
配穴:阿是穴 胆癒
阿是穴の位置 巨けつと右の腹哀をつなぐ中間

治療方法——————–
主穴を主として痛みがひどかったり、胆嚢が腫れているようなら配穴を加える

すべて右側の経穴を使う
切皮したら胆癒は脊柱に向けて斜刺して、阿是穴は寸6の鍼で胆嚢腫大部を目がけて斜刺して外腹斜筋に到達させる。得気があったらパルス通電を行ない、60分程度通電する。1日一回の治療で、10日間を1クールとする。

治療効果——————–
522例を治療し安定型、急性発作型 ショック型の3つに分けて調べたところ排出率は安定型35% 急性発作型87、7% ショック型50%で、排石率は78、4%だった。

耳穴圧丸——————–
主に安定期に使う
主穴:肝 胆嚢 十二指腸 交感
配穴:脾 胃 三焦 神門 肩 食道 大腸 耳迷根 内分泌 体穴の章門 胆嚢穴
天枢
胆嚢穴の位置:陽陵泉の下 1~2寸

治療方法——————–
主穴は必ず毎回とり症状によって、配穴をとる。

治療効果がはっきりしないものは、体穴をとる。左右交替で行なう。患者さんは、食事の後に胆嚢を動かすために、10分~20分按圧する。
1週間に2回くらいは張り替え 20回を1クールとする。

治療効果——————–
症状:著効 症状が消えたかあきらかに軽くなった
有効 症状が軽減した。あるいは消えたが軽い再発がある。
無効 症状が改善されない。もしくは改善されたが再発して元に戻った

234例を治療し排石効果に関しては治癒と著効合わせて22、65% 
有効をいれて94、4%症状にたいしては有効率は82、2%だった。
57例をみると排石は36、6%で排出され、すべて1センチ以内だった。

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