上腕骨外側上果炎

上腕骨外側上果炎は俗にはテニス肘 野球肘と呼ばれる。肘関節外側が痛み力を入れて拳を握ったり、前腕を回内しながら肘を伸ばす(ぞうきんを絞ったり、床を掃いたり)などの動作でひどく痛み、局部には複数箇所に圧痛があるが、外観上では異常が見られない。

中医学では傷筋や肘痛になる。肘部の外傷や疲労損傷 あるいは風寒湿邪を外感したことにより、局部の気血が擬滞し経絡が滞って発病したと考えている。

鍼灸甲乙経 備急千金要法 鍼灸資生経 などの経典には肘痛の鍼灸治療が記載されており、肘痛の種類によって経穴の配穴処方がかかれている。

鍼灸大成では肘労と呼ばれ、さらに処方配穴が完成したものとなっている。

現代鍼灸によるこの疾患の治療は50年代ー60年代の臨床データは多くないが、70年代後期にはかなりの症例の記載が多くなっており、穴位刺激でも初期には鍼か灸かどちらかに限られていたが、近年では本疾患の治療は多様化してきている。

刺針と灸を併用したり、抜カンを使ったり、刺絡をつかったりとさまざまである。各報告とも治療成績はよく、ほぼ90%以上という結果がでている。

治療——————–
刺針
主穴:阿是穴
配穴:手三里 尺沢

治療方法——————–
阿是穴の位置 二穴ある。一つは上腕骨外側上果前縁の陥凹部 もうひとつは上腕骨外側上果後縁の陥凹部。

阿是穴は毎回2穴とり、前者は一寸の針を使って90度に直刺。後者は上腕骨外側上果の中心部から手背方向に45度の角度で斜刺もし前腕の回内が制限されていれば、手三里 回外が制限されていれば尺沢を加える。

写法で20分置針する。5分毎に運針するか、パルスを流す。30ヘルツで15分通電隔日に一度治療し、10回を1クールとする。

治療効果——————–
100例を治療した結果 治癒62例 著効21例 有効9例 無効8例で
有効率92、0%

刺絡 主穴:阿是穴
配穴:手三里 曲池 少海

治療方法——————–
主穴は必ずとり、配穴から1穴とる。まずは親指で使う穴位をしばらく按摩したあとに針を刺し(数箇所)そこにカップをかぶせて15分くらい置く。範囲は1センチ以内
15分後出てきてる血をふき取ったあとにお灸をすると効果は高まる

毎日1回治療し6回を1クールとして、各クール間は3日間空ける
治療効果——————–
35例を治療し治癒27例 著効4例 有効3例 無効1例有効率は97、1%だった

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