網膜色素変性症

網膜色素変性症は明らかに遺伝的傾向があり、慢性に網膜が損傷される疾患である。

両眼が徐徐に求心性視野狭窄となり視力が低下して失明するのが特徴。病状の進行は緩慢であり、発病年齢が若いほど症状もひどくなり、現代医学では治療法はほとんどない。

この疾患の鍼灸治療の報告は1962年が最初である。70年代になっても報告はあまりでていない。しかし80年代から現在までにはかなりの症例が報告されており、治療方法においてもさまざまな研究がされている。針も一般な体針だけではなく、穴位注射、クルミ灸、穴位埋針 梅花針、漢方薬などさまざまな治療が行なわれている。

穴位も眼周穴や、頭針穴などいくつかの有効穴が発見された。

近年でもやはり本疾患の刺針治療のメカニズムなどについては研究中である。本疾患は血管が変化するために網膜に色素の乱れや、小動脈の狭窄がはっきりと現れているが、刺針によって患者の球網膜と爪床微小循環の改善が明らかになった。これは刺針によって眼底と眼球の周囲の気血の運行を改善するためで、治療効果が実感できる。

治療——————–
取穴
主穴:晴明 球後 風池 上明
配穴:えい明 足三里 三陰交 光明 太渓
上明穴の位置 眼窩上縁の下方、眉弓の中点から垂線をおろし、それが眼窩上縁と交わる点の下方
えい明穴の位置 耳の後下方で乳様突起下の陥凹

治療方法——————–
主穴は毎回2-3穴とり、考慮して配穴から2穴を加える。眼窩周囲の穴は30-32号の1、5寸ー2寸の細い針を使い、直刺してゆっくりと刺入針感があれば(眼球がはれぼったくなれば)置針する。風池穴は同側の目内砦へ向けて刺入、堤挿を繰り返し、針感を額か目に感じさせる。

30分置針
毎日もしくは隔日に治療し一日一回で10回を1クールとしクール間は3日間空ける。

著効
周辺視野が15度拡大し管状視野が10度以上拡大し視力の光感覚が0、02ほど向上したか、0、02から0、1度に向上し視力表が3段階以上よくなった。
有効 管状視野が5度ー10度以上拡大し、周辺部の視野欠損部に新たに島状の可視区域ができ視力の光感覚が指数まで達したか、視力表が2段階よくなった。
無効 視野、視力ともに改善はみられない。

治療効果——————–
122例 合計243眼を治療し著効 59眼 有効118眼 無効66眼で、
有効率は72、8%

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