自律神経失調症

概論:
自律神経失調は多くみられる疾病である。多くは他の疾病との関連も示唆される事はあるが、検査の結果どこも悪くなく、器質的疾患が見られない場合に、自律神経の失調と言われる事が多い。症状は、頭脳や体力が衰えた感じがしたり、睡眠障害、頭痛、肩や首、背中の強直性の凝り痛み、イライラなどの精神症状など様々で、定型的なものはなく、緩慢に発病する事が多く、好不調があり一定はしない。

現代鍼灸の報告は1955年くらいから始まっており、50年代には100例以上の臨床観察データがでている。
刺鍼だけじゃなく、お灸や穴位注射、皮膚鍼を使った報告もある。

80年代になると耳穴圧丸、磁療法、静電気治療などより多くの治療法が出現して穴位刺激法を使って治療する事になる。いずれも優れた効果があったが、不眠や、動悸といった症状に多くの報告があった。

治療——————–
●皮膚鍼
取穴
主穴:頸椎1~7番の両側 胸椎5~12番の両側
配穴:額部、頭部、眉弓 神門 足三里 三陰交

治療方法——————–
頸椎取穴すべてに鍼をするが、決して深鍼ではいけない。浅鍼で鍼が寝るくらいの刺入でよろしい。また主穴の両側を重点的に刺入する。頸椎からはじめて上から下まで刺入する。その後に胸椎の5~12を横刺か、直刺するが、深さはやはり0、5ミリ~1ミリとする。毎日一回、もしくは隔日に一回治療して、12回を1クールとする。

治療効果——————–
224例を治療して治癒15例、著効101例、有効102例 無効6例で、
有効率は97、3%であった。発病してから間もない方のほうが治癒率は高く、
慢性化するほど治癒率は低くなる傾向にある。

●刺絡——————–
主穴:背部両側 凝り疼痛のある阿是穴

治療方法——————–
鍼で背骨両側の輸穴を刺し、カッピングをかぶせて時間をおく。数滴の出血がある場合もあるが、ない場合が多い。食後ではない方がよく、なるべく食事をとられていない方がよい。一日一回を7回で1クールとする。

治療効果——————–
254例を治療し、
著効105例、有効88例 無効16例で有効率は93、7%だった。

●灸療——————–
主穴:失眠、勇泉、足三里 三陰交 (百会 四神聡)

治療方法——————–
百会と四神聡には置鍼しながら、灸を失眠、勇泉などにする。寝れるようになってくると、置鍼しないで、失眠などに灸をする。

治療効果——————–
不眠患者168例を治療して、
治癒85例、有効69例、無効14例で、有効率は91、7%だった。

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